ビジネスブログ | 藤田真理アートアカデミー<横浜・緑園都市絵画教室>

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2024.2.11 みんなのアクリル画−アクリル絵の具は何からできてるの?NO.71

前回は、「基本の色」でした。アクリル絵の具には、たくさんの特徴があります。
基本の色を使いこなすには、この特徴を理解するところから始まるといっても過言ではないでしょう。

今回は、「アクリル絵の具は何からできているの?」です。何気なく使っているアクリル絵の具ですが一体どういう風に
作られているのか知りたいと思われる方は最後までご覧ください!
アクリル絵の具は、顔料をアクリル樹脂で溶いたものです。絵具は、全て顔料、展色剤、補助剤の3つからできています。
では、その3ッをわかりやすく説明していきます。😊

🌸顔料ー分かりやすく言うと、色の粉です。アクリル、水彩、油の絵具の色の元となっているのはこの顔料です。😊
顔料は鉱物や土などの天然向き顔料を始めとし、染料を顔料化したレーキ顔料、石油を原料とした合成有機顔料など、
さまざまな方法で生成されて発展してきました。
顔料をアクリルエマルションで練るか、アラビアゴムで練るか、乾性油で練るかによってアクリル、水彩、油の絵具の種類が決定します。

🌸展色剤ーわかりやすく言うと、展色剤とは顔料を均等に分散付着させる媒体となる液体成分のことです。😊
バインダーと言います。顔料は、色の粉なのでいくら紙などに粉をこすってもつきません。顔料を紙などの表面に
くっつける糊の役目をしています。
の材料のことです。
★油絵具の展色剤は、乾性油です。油が原材料となっているので、油絵の具と言います。
★アクリル絵具の展色剤はアクリル樹脂ーアクリルエマルジョンです。なのでアクリル絵の具と言います。

※余談ですが、こういった展色剤を使わない技法がかつてありました。
 ちょっと特殊なフレスコ画です。展色剤は利用していません。フレスコ画は、壁画なので
生乾きの石灰にそのまま顔料を乗せます。空気中の二酸化炭素と反応して丈夫な塗膜が作られます。
現在はフレスコ画はあまり使われていません。長く発色を保てる技術としてルネッサンスあたりまではよく
使われていました。

展色剤について何なのかがお分かりいただけたと思います。
展色剤は絵具を作るうえで、なくてはならない材料です。

🌸補助剤ーアクリル絵の具には、沢山の補助剤があります。これが使いこなせたら表現がその数だけ広がります。😊
わかりやすくまとめてみました!
ーーーーーアクリル絵の具のテクスチャーメディム(リキシックまでです。)ーーーーー
🖌セラミックスタッコ /漆喰上で力図良い下地
🖌レジンサンド    /独特のざらざら感
🖌グラスビーズ    /ガラスの粒粒入り
🖌ナチュラルサンド /細かいざらざら―精製した砂
🖌ホワイトオぺークフレーク/輝きを持ったがさがさ
🖌ライトモデリングペースト/軽くて割れない下地
🖌ブレンデッドファイバー /繊維上の下地

🎨アクリル絵の具の盛り上げ用
モデリングペースト/粘りの強いパテ状の白色下地です。 地塗り、盛り上げ用として使います。乾くと固形化して削ることもできます。
🎨アクリル絵の具の盛り上げ接着用
ジェルメディウム/艶強い、もりあげ、接着
ヘビージェルメディウム/超艶強い、盛り上げ、接着
マットジェルメディウム/艶出し効果を持ったジェルメディーー

🎨アクリル絵の具が、油絵具のような固さにする
リキシック/絵具に少量混ぜると固くなる。タッチを生かした表現ができます。

ーーーーーメディウムーーーーー
🍓クロスポリマーメディウム /艶出し、透明、接着、保護ニス
🍓マットメディンム      /艶消し、透明、接着
🍓グラデーションメディウム /きれいにぼかす、シルクスクリーンに
🍓ペインテイングメディウム /水のかわりに
🍓リターデイングメディウム /乾燥を遅くする
🍓パールメディウム     /パール色にする

―ーーーー画面保護、剥離ーーーーー
🍊クロスポリマーメディウム /艶つや                    
🍊マットバーニッシュ    /艶消し

アクリル絵の具は顔料,展色剤、補助剤からできていることがご理解できましたでしょうか?
表現の幅が限りなく広がります。 試した数だけ広がるとは、試す価値がありますね。

次回もお楽しみください! (*^-^*)😊😊😊   

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