ビジネスブログ | 藤田真理アートアカデミー<横浜・緑園都市絵画教室>

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2024.2.4. 憧れの油絵ー早く乾かしたい時は? NO.51

前回は「画面の艶にムラがでてきた」でした。
油絵は長期間寝かさないで、早くかきあげたいものです。
事情により、制作途中になってしまった場合は加筆の時にルツーセを使います。
画面全体に塗り,
艶と粘着性を与えます。

今回は、「早く乾かしたい時は?」です。水彩やアクリルはすぐ乾きます。ところが、油絵は乾くのに
とても時間がかかります。ゆっくりと、乾くことにより、油絵の具がしっかりとキャンバスに定着します。
気長にその特徴を生かしましょう。
1枚だけ描くよりは何枚か次々と描いていけば、あっという間に時間と言うものは経ってしまいます。
1枚だけ描いて乾くのを待つのは、時間の無駄かもしれません。

どうしても早く乾かすのはスケッチなどの特別な時だけにしましょう。
🌸やむをえないときには、シッカチーフを使います。
しかしシッカチーフを使うと乾燥は早まりますが、画面に亀裂が来るなどの欠点があります。
※溶き油に混ぜる時には、説明書をしっかり読んで、分量を守りましょう。

🌸絵具の相を薄くするという手もあります。必要性のない時は、厚塗りしないという手もあります。

🎨シッカチーフとは?
油彩画溶液で、乾燥促進剤です。
鉛系、亜鉛系の乾燥促進剤を含み、油絵の具に混ぜて画面の内側から乾燥を早めるための添加剤です。
無色の為、ホワイト系や淡色系に使いやすく、作用も穏やかで、しわもできにくくなっています。
※多様すると黄変します。油絵の具に15%以下の量を混ぜてご使用ください。
🎨シッカチーフの乾燥時間
1日から数日で絵の具を乾かすことができます。乾燥時間は季節、気温により異なります。
混ぜすぎないように注意しましょう。混ぜすぎるとえのぐの上層と下層の乾燥速度のバランスが崩れて
亀裂や、ちじみを引き起こすので適量を守って使用しましょう。
🎨発火
乾性油は自然発火につながります。乾性油による自然発火は、周辺に日に火の気が無くても起きる現象です。
🎨シッカチーフの捨て方
水を適量注いでから、ガムテープなどで密封します。発火の危険性が低くなります。燃やせるごみで廃棄
しましょう。
以上がシッカチーフについてです。
私は、長年シッカチーフを使用したことがありません。
したがって、油絵が黄変したこともなく亀裂が来たこともありません。
危険性が少しでもある場合は避けた方が、よさそうです。
油絵を描くときはある程度の時間的な計画も必要です。

如何でしたでしょうか?
次回もお楽しみください。 (*^-^*)😊😊😊

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