ビジネスブログ | 藤田真理アートアカデミー<横浜・緑園都市絵画教室>

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2024.2.3. 憧れの油絵ーデッサン力を高める NO.48

前回は3回にわたり「風景画を描く」でした。
旅先の印象的な風景を描いたり、近くの公園や街並みなど次々と描けます。
風景画は静物画のようにモチーフ選びは不要です。
素敵な風景画を描いて飾れるように、その手引きにしてください。

さて、今回は「デッサン力を高める」です。

あこがれの油絵を描き進めるにあたり、デッサン力を高めることが重要になってきます。
今回で、それが叶えられるようにしっかりと取り組みましょう。

そこで「デッサン力を高める」 一番の基礎としての鉛筆デッサンについて学んでいきましょう。

🌸削って折れにくい鉛筆
鉛筆は文字、図面、デッサン、により削り方が違います。デッサンは、カッターナイフで芯を長く出して
先をとがらせて描きます。鉛筆を寝かせて使用し、広い面の調子をつけます。何回も削らなくても長時間かけます。
芯を長くすれば、折れやすくなります。芯を折れにくくするために芯を支えるように木の部分を長く削ります。
※鉛筆を回して、研ぎながら描きます。
※鉛筆の芯は黒煙と粘土を混ぜ合わせて窯で焼いたものです。9Hから10B(以前は一番濃い鉛筆は、ステッドラー
の8Bでした。私も画集を出すにあたり8Bまで使用しましたが、最近10Bが出ました)は混合の割合でH系 は固くなり
、B系は黒鉛分が多くなり黒が強くなります。
芯が、太くなっているのは強度を保つためです。

🌸硬いと柔らかい
何Bを使えばよいのかは、決まりがなく各自の筆圧に合った鉛筆を選びましょう。

私が、高等学校で教えていた時は、2B一択でした。生徒に何本もの鉛筆を持たせると、
転がすからです。4Bになると手でこすれてしまいます。丁度良いからとしか言いようはありません。
※Hで描こうが、4Bで描こうが 筆圧をかえれば同じ明度を表現できます。
  変わるのは紙のつぶれ具合です。
※鉛筆は【濃い、うすい】ではなくて 【硬い鉛筆、柔らかい鉛筆】なのです。

🌸何を何Bで描かなくてはならない と言う決まりは、デッサンにはありません。
🌸ここで鉛筆のグラデーションを描いてみよう。2p幅で、9センチの縦長を書きます。9センチを
1センチごとに区切ります。上は、一番薄く書きます。下は一番濃く書きます。9種類のグラデーション
が出来たら大成功です。
★コツは、一番上を、極めてうすくかき、一番下を漆黒に描くとグラデーションがうまくいきます。
★9cmが完璧に描けるようになったら,12pに挑戦してみましょう。
★もちろん、デッサンは見た通リに形を狂いなくする力を養うのが、一番大切です。と同時に2次元を3次元とするには 
  このように鉛筆で調子をつけて立体感を出して飛び出てくるように、又つみ取れるような感じに仕上げる力をつける必要があります。
  何回も何回も各自とりくみましょう!手が上がるという言葉があります。手を動かしましょう。手は、脳からの指令です。認知症予防    
  にもなります。私は生徒の方々に常日頃、テレビを見ながらでもよいので鉛筆で、線でもよいから描きましょうと申しております。
  回数を重ねることにより経験が深まります。100里の道も1歩からと言いますので、大きく1歩をふみだしましょう!
  才能はさておき、誰でも素晴らしい油絵を描きたいとなると、デッサンも深めていきましょう。

★なのでこの鉛筆によるグラデーションは、デッサン力をつける大きな要因になります。しっかり取り組みましょう!
★鉛筆によるグラデーションができたら、油絵の具で描く色のグラデーションも同様にできるようになるはずです。

🌸白い鉛筆、白い木炭
何のことでしょう?鉛筆デッサンにおける練消しゴムと木炭デッサンに使用するパンは、消すための
道具です。と同時に白く描くための道具でもあります。
鉛筆で描く、木炭で描くような感じで、練消しゴム、食パンで描いてみましょう!書き込むことだけ
がデッサンのように思ってはいけません。練消しゴムや食パンは、描きすぎや調子をおさえたり、
ただ描いただけでは出せない微妙な調子を出すのに向いています。

🌸鉛筆デッサンに使う練消しゴムが白い鉛筆と言われるわけ
●鋭い白い線で描く。ーー−練消しゴムは使いやすい大きさに切って丸めて使います。普通の消しゴムは、固いですが
練消しゴムは、柔らかいです。なので、紙の目がつぶれにくいです。鉛筆の調子が乗りやすくなります。練消しゴムで描きます。
●スタンピングー練消しゴムで、丸めて、押さえて描きます。
 
🌸擦筆ーさっぴつは白く描くというよりは、鉛筆の先や腹を使って線状や面上に調子を整える時に使います。
紙の目を軽く押さえることで影の中の調子を表現できます。木炭デッサンでも使います。

🌸木炭デッサンのガーゼ
●3角形の先を利用して細部を描くようにしてとります。
●四角いガーゼで広い面積を描きます。

🌸木炭デッサンの食パン
●ちぎり取ったままでやすりを描かけるつもりで描きます。
●小さくつぶし鋭く取ります。

🌸鉛筆は、カラーです。
●各モチーフの固有色を明度の違いとしてとらえます。明度対比によって感じさせることができます。
●鉛筆は白黒素材ですがモチーフの固有色を感じさせる表現をしなくてはいけません。

🌸以上のように鉛筆デッサン、木炭デッサンの時には、只描くだけでなくて練り消しゴムや食パンを使い
白く描くようにも使っていきます。深みのあるデッサンに仕上がります。デッサン力がつけば、鬼に金棒!

🌸鉛筆に種類があるように紙にもたくさん種類があります。
●画用紙−一般的なデッサン用紙。表は凸凹があります。
●木炭紙ー木炭を載せるための表面となっています。表はエンボスの文字(MBM)が読める方ですので裏表まちがわないように。
●白象紙ー画用紙に似ています。より白く固い紙です。表裏は画用紙と同じです。
●クレセントボードー表面は固いです。あまりにも柔らかい鉛筆を使いすぎると汚くなります。鉛筆の使い方にご注意。
●ケント紙ーつるつるしています。文字があったり紙の端が、丸く感じる方が表です。つぶして色を載せると皆同じ調子になります。
●画用ケントー画用紙にかなり似ています。ぼそぼそになりやすく表面に気をつけましょう。木炭を載せるため表面はきそくてきで、
          凸凹していますがしっかりしています。

🌸エスキース
●エスキースとは下絵のことです。作品の狙い色彩構成をどのようにするかや構図、形、めいどなどの計画を立てる重要な設計図のことです。
point❶【エスキースの大きさ】は、実物よりかなり小さくて良いです。メモ帖のように書くことを想像してください大きすぎると全体をつかみにくいです。
       小さすぎると形が、甘くなってしまいますので、注意しましょう。
point❷【画面の比率】縦横の比率を合わせます。中心線があると合わせやすいです。
point❸【明度計画】線描きだけでは色と明度が行き当たりばったりになります。鉛筆の白黒明度をつけます。
     その明度段階により色を計画します。
point❹エスキースは何回も変化していくものです。より良い表現に変えていきましょう。
point❺完成。計画立てられたエスキースは、作業が速くなります。修正も少ないので、きれいな仕上げとなります。
      油絵を描くときにはこのエスキースを作りメモ帳のような感じで描きましょう。

いかがでしたか?  油絵を仕上げるためにはデッサンなども並行して進めていきましょう。
なので、基礎がないと油絵が描けないのかな?と悩むのはやめましょう。
今回で安心して、油絵が描けるようになるかと思います。

次回もお会いしましょう! (*^-^*)😊😊😊




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