ビジネスブログ | 藤田真理アートアカデミー<横浜・緑園都市絵画教室>

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2024.2.2. 憧れの油絵ー風景画【3】 no.47

前回は風景画のポイントでした。
遠近法による空間の広がりを感じさせる、素敵な風景画を描くための参考になればと思います。

さて、今回はさらに深堀していきます。

風景画を描くにあたり、「遠近感を出すには、どのようにしたらよいのでしょうか?」
と思われる方も多いのではないでしょうか?

遠近感、立体感を感じさせる構図が大切です。
その構図には、透視図法があります。遠くにあるほど小さく見える、視覚の特徴を利用したものです。
🌸1点透視図法 🌸2点透視図法,🌸3点透視図法などがあります。

★1点透視図法では、どこまでも続く道や、街路樹、街並みなどやがて1つの消失点となり消えてしまいます。
★2点透視図法では、2つの消失点になって消えてしまいます。
★3点透視図法では、3つの消失点になって消えてしまいます。

※透視図法では、3つの図法のほかに遠近感、立体感を感じさせるものがあります。
/重畳遠近法 ー重なった時後ろが遠くに見えます。
/上下遠近法ー下に見える方が遠くに見えます。
/空気遠近法ー手前がくっきりで遠くがぼやけていると、空気を感じてぼやけが遠くに見えます。
/色彩遠近法−暖色系は、手前に出て、寒色系は引っ込んで遠くに見えます。


※油絵を描くときには遠近感を出しやすい構図があります。
●一点透視図法など−街路樹や、規則正しく並んだ建物などを描くときー視線が一点に集中してその先を想像します。
●ゆっくりとカーブを描く構図ー 道や、湾の入江など描くとき―横に広がりを感じます。画面に柔らかさと穏やかさを感じます。
●ジグザグ型の構図−集落や山の稜線などを描くとき―画面にリズムが出ます。視線が奥に誘われます。
●以上の3つを組み合わせるとさらに自然な奥行きを感じさせることができます。


※油絵を描くとき色価で遠近感を出す構図
●暖色と寒色で表す遠近感ー手前に暖色、後ろに寒色を使えば遠近感が良く伝わります。
   ※暖色でも、寒色でもない中間色の緑などもうまく使いましょう。
●色の濃淡で表す遠近感−手前に濃い色、後ろに淡い色を使えば風景の奥行が増します。

いかがでしたでしょうか?
油絵を描くということは、大変奥深い世界を表現するという事でもあります。
何枚も描くうちに少しずつ理解が広がります。最初のうちは、思い通りに行かないことも多々
あるかもしれません。決してあきらめずに取り組めば、素晴らしい作品が仕上がるようになります。

それでは次回もお楽しみください! (*^-^*)😊😊😊

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