ビジネスブログ | 藤田真理アートアカデミー<横浜・緑園都市絵画教室>

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2024.1.28 憧れの油絵ー完成時のチェック no.36

前回はバックの処理でした。
バックについて、主人公のモチーフが、生きてくる見え方のバックについてでした。

さて、いよいよ完成が近ずいて来ました。
どこまで描いたら完成なのか、分からない方もいらっしゃtるかもしれません。
以下の6つのポイントに照らし合わせてみましょう。

point❶ テーマが絵に表れているかどうかチェックします。
🌸モチーフの中でも「一番の主役は、何ですか?」と問われたならば
即座に答えられると良いですね。初心者は、つい頑張りすぎてしまいます。
それであれもこれも全部、強く力を込めて描いてしまいます。
こういった絵のことを 【田舎芝居】 と言います。【あなたも主役、私も主役。】
つまり皆主役になってしまったら、一体どれが一番描きたかったのかが分からなくなってしまいます。
テーマが何なのかをはっきりさせましょう。これが一番大切なことです。
油絵の利点は何度でも書き直すことができます。
完成したと思えたあとでも、気になったところは直しましょう。

🌸最後の仕上げの時点で、モチーフが全部主役になっていたら、一番のテーマであるモチーフに
再度メリハリを描き加えて、強くします。

🌸決して主役以外のモチーフを弱くする必要はありません。主役をメリハリをつけて強くしているからです。


point❷ デッサンに狂いがないか確かめます。
🌸 油絵はどうしても最初のデッサンよりもはみ出したり、バックが食い込んできたりします。
そうこうしているうちに、最初のデッサンは消えてわからなくなっていますので全体で見ると狂いが
出てくることがあります。
そうなってしまった場合、何回でも直しの効く油絵ですからあわてないで、まず、乾くのを待ちましょう。
乾いた絵ずらに、チョークでもう一度デッサンを取り直します。チョークであれば、濡れたティッシュペーパー
ですぐ拭き取れます。それからは楽勝です。マチエールもついているしちょっとの直しです。この時には
太い筆を使わないで、細かい書き込み用の細筆などで手直しします。

そして最後には逆さまにして見てみましょう。
この様にして最後の仕上げにも、デッサンの狂いを直すことができます。

point❸ 立体感や、空間が表現できているかどうかをチェックしましょう。

🌸絵の場合【平面二次元】を 【立体三次元】に表現することでしたね。
つまり平面であるキャンバスの上に、つかみ取れるくらいの立体感のモチーフを
表現するということです。
立体感が足りないようであれば、今一度明暗をくっきりと描くと良いでしょう。

🌸風景画の場合は遠景が出すぎてしまったならば、色調を中間よりも弱くします。

🌸影が、しっかりかけているかどうか確かめましょう。


point ❹ 質感が出ているかどうか確かめましょう。

🌸柔らかい感じ、固い感じなどを描き分けましょう。ざらざら、つるつる、などです。


point❺ 省略ができているかどうかチェックする。
🌸書き込みすぎてせせこましくなっている場合は、省略するところがあっても良いでしょう。

point❻ 全体的に見て色調のバランスがとれているかどうかをチェックします。
🌸不自然な所がないかどうか。油絵は最後まで直すことができますから、満足するまで直せます。※

以上6ッのポイントをしっかりチェックして、完成しましょう。

※サインは必ず入れましょう。サインは英語で入れましょう。いきなり書かないで紙に何回も
描いてみましょう。細かい決まりはありません。先のとがった細筆で描きます。オイルをたくさんつけると
描きやすいです。サインが野暮ったいと、絵まで野暮ったく見えてしまいますので、何回も練習して、
サインのスタイルをきめてしまいましょう。

とうとう完成まで来ました。

次回も楽しみください! 😊😊😊
 












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