ビジネスブログ | 藤田真理アートアカデミー<横浜・緑園都市絵画教室>

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2024.1.23.憧れの油絵ー溶き油について no,20

「溶き油は一体何を使えばよいのでしょう」
とお悩みの初心の方は多いかもしれません。

油絵の具のセットの木製の絵具箱を購入されたのであれば、
中にはペインティングオイルが入っています。
初心者は、ペインティングオイルが便利です。

チューブから出したての絵具の練り具合は、とても固いです。
油絵を描きやすくするために、この固めの絵具を溶き油で練って
描きやすくします。
普通は乾性油と揮発性油の割合を変えながら使います。
いかなる時もオイルが必要です。


🌸ペインティングオイルは、すでに成分が調合されており
描き始めから最後の仕上げまで使えます。

初心のうちは、ペインティングオイルを使ってみましょう。

速乾剤があらかじめ入っている種類もありますので、乾きも早くなりました。
購入するときには、よく注意書きを見ましょう。



🌸ペインティングオイルを使わないで油絵を描くときにも
、オイルは必要です。
自分で揮発性油と乾性油の割合を変えながら描き進めます。

揮発性油であるテレピンやペトロ―ルは蒸発してしまう油です。
絵具を薄めて描きやすくしますが蒸発と、ともに油の艶を奪ってしまいます。
絵具を定着する力も弱いので、剥離します。
先々、半永久的に油絵を残したいのであれば揮発性油だけで描くのは、やめましょう。

🌸乾性油であるポピーオイルや、リンシードオイルは粘り気のあるオイルです。
空気にふれると、酸化して固まります。
油絵の具に練ってつかうオイルは、この乾性油です。
絵具に乾性油を足しながら練っていきます。
下書きや、途中段階までは薄塗りで素早く作業を進めていきたいので、
揮発性油を混ぜて薄めて描きます。

point❶
 描きはじめーーー揮発性油が多いです。
絵具のかわきも早くて伸びも良いです。
キャンバス全体に絵具をなじみやすくします。

【揮発性油対乾性油は、6対4】


point❷
 書き込みーーー油絵の具を売り重ねるにつれて
固着力が必要です。なので乾性油を増やしていきます。
絵具の艶も出てきます。
【揮発性油対乾性油は、5対5】
制作の終わりには

point❸
 仕上げーーー揮発性油は絵ずらへの固着力が弱いので
使いすぎると剥離します。
制作の終わりには、揮発性油の量は抑え目です。
【揮発性油対乾性油は4対6】


※油絵の具のセットの木箱を購入された方は、ペインティングオイルを
そろばん玉型の湯壺に入れて使用します。
木のパレットの穴の開いた、親指入れの上に湯壺を挟み込んで
使用します。

キャンヴァスが小さい時はこれで良いのですが大作になると間に合わなくなって
代替品を使うようになります。

湯壺には、ふたがついているので終了後はこぼれる心配もなく、匂いも出ません。

使用中のオイルは匂いが出ます。換気しましょう。

夏は暑い中、冬は寒い中と、特に大作の時は換気が必要です。

体を傷めないように注意しましょう。

今回は、溶き油についてでした。

次回もお楽しみください。😊😊😊


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