ビジネスブログ | 藤田真理アートアカデミー<横浜・緑園都市絵画教室>

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2024.1.20 憧れの油絵ー筆の扱い方 no.17

筆はいちいち洗うのでしょうかと気になる🔰初心の方がいらっしゃいます。

気になりますね。いちいち洗わないで、作業が終わったらにしましょう。
その訳は、5本ほど筆を用意して色分けして使用していきます。

その色分けとは人により異なるかもしれません。
🍓赤系の筆。 【赤、ピンク、オレンジ系】
🍆青系の筆。 【青、緑、紫】
🍌黄色系の筆。 【黄色、オーカー】
🐻濁色の筆。 【茶系、黒、くすんだ色】
⛄白の筆。

このように分けておくと扱いやすいです。
水彩画のように描くたびに水で洗ったりはしません。
5本の筆はくっつかないように、筆置きに置きましょう。
筆置きは、自分で簡単に作れます。

絵具箱に置く方もいらっしゃいますが、箱の中で転がりくっつきます。
各自の使いやすい筆置きでよろしいかと思いますが
私は油絵の具のでかいチューブの長めの箱に5つ、ハサミで三角に均等にきりとり
筆置きにしています。無料です。

油絵で一番面倒臭いことは、絵の具が手や服についたとき洗ったりすることです。
服についたとき白い服は最悪です。どれだけ洗っても取れないようです。
生徒さんの話では、漂白剤でとれたそうですが。
私は、試していないので、いつか試そうと思いつつ月日が流れてしまいました。

と言うのは、私は絵をかくときにはいつも黒い服と決めているからです。
黒っぽい服は色落ちして目立ちません。

絵を見に行くときや、個展の時もいつも黒にお洒落なスカーフ姿です。
黒は絵を引き立てるので、重宝します。

筆で汚さない工夫は、筆置きの工夫につながります。

さて、このような工夫の下、その日の作業が終わった時には
必ずあとかたずけをしましょう。
私は、あとかたずけと、筆洗いまでをその日の仕事としています。

疲れたから、明日やろうというのはまずいです。
何故なら油絵具は日に日に固まってしまうからです。

油絵の具の筆も高価です。固まってしまってからでは遅いです。

その日のうちに筆を洗いましょう。これは鉄則です。
洗うと言っても水彩筆のように、水でさらさらと洗い落とせません。

まず使った筆についた絵具を雑誌などの紙や布で拭い落としましょう!
紙や布に絵具がつかなくなったら、さらにタオルでふいたり、ティッシュでふいたりして
完璧に油を落としてしまいます。

そして今度は筆洗の中のウオッシュクリーナーで洗います。
筆はあんなに拭ったのに、まだ汚れが出てきます。筆の根本までしっかり
クリーナーで洗いましょう。
ここでおろそかにすると、筆の根っこが固まって使いにくくなります。

そしたら今度はよく雑誌や布でふき取ります。
最後に石鹸でダメ押しすると完了です。

室内で油絵を描くときや、クリーナーを使うときは換気に注意しましょう。
特に以前はクリーナーはガソリンのような臭いでしたが、改良されて無臭になっています。
無臭だからと言っても、換気に注意しましょう。

アクリルなども無臭に近いですが、大作を描いている方で
アクリルアレルギーになって描けなくなった方もいます。

油絵は、水彩と違って後始末が手間取るかもしれません。

しかし、面倒くさいなと思わないで、この作業があるからこそ
絵が仕上がった時には、分厚いゴージャスな額装ができます。

水彩は紙に描くので額縁もかなり薄くなります。
ゴージャスさは、油絵の額とは比較にならない程です。

飾るために欲しいとなると、値段は水彩に比べて何倍も油絵の方が高価です。

煩わしいと、思う気持ちを捨てれば、楽しい結果が出てきます。
筆を大切にして、どんどん絵を描いていきましょう。
目を見張るほどの上達があります。楽しみですね!

次はキャンバスの選び方です。お楽しみに。😊😊😊




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